医療の立て直し

口腔健康推進法案提出へ

 8時から厚生労働部会・医療委員会・歯科診療に関する合同会議。テーマは「歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持の推進に関する法律案(口腔健康推進案)」。長寿社会を迎える中健康で長生きするためには、実は歯科医療が一つのポイントになる。ご飯を美味しく食べられることは、人間の活力の源なのだ。そこで、総合的に口腔の健康の保持を推進することを目的とした議員立法が議連で進められており、今日の党内手続きとなった。与党の了承の上、衆議院に提出される予定。橋本も提出者に名を連ねており、審議に入れば答弁席に着く。(ブログ「口腔健康推進法案・地産地消促進法案」より)

骨太の方針09にて、社会保障費抑制策を撤回!

 医療関係の勉強会メンバーで笹川尭総務会長、細田博之幹事長を訪問。申し入れとともに「骨太の方針2009」の決着についてお話を伺う。夕方、有床診療所議連の申し入れのため官邸に河村官房長官を訪問。

 さてその「骨太の方針2009」であるが、総務会などでの議論の末、来年度予算の方向については以下のような文言となった。

 平成22年度予算は、持続的な経済成長と財政健全化の両立を図る上で重要な予算である。「基本方針2006」等を踏まえ、無駄の排除など歳出改革を継続しつつ、安心・安全を確保するために社会保障の必要な修復をするなど安心と活力の両立を目指して現下の経済社会情勢への必要な対応等を行う。

 結局「基本方針2006」の文字は残ったが、「社会保障の必要な修復」という記述が入り、医療や介護、年金等、綻びつつある社会保障を建て直すことに予算をつける意思は明示されたことになる。また与謝野大臣は「来年度予算では自然増分は削減しない」ことを明言された由。一定の成果と言えるだろう。次は概算要求等で具体的にどのような弾を込め、状況を改善に持っていけるか、だ。(ブログ「骨太の方針、決着」より)

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病院協会と懇談

 午後、岡山に車を飛ばして三光荘にて病院協会の先生方と自民党岡山県連の懇談会。赤字病院の多さや医療の将来像等について、熱くご意見を頂き議論を交わす。やはり医療費の総額をまず増やすことは大事。当然財源論も必要。その上で、私からは医師の労働基本法違反指摘問題と、医療安全調査委員会について特に最近の動向、民主党案の問題点等をお伝えをした。このような意見交換は重要だ。なおいえば、ただ意見を交換するだけではなくて、両者協力して今後につながる具体的な形を作っていかなければならない。(ブログ「まちネット総会・病院協会懇談会」より)

 麻生総理の発言に抗議

 今朝は、9時から衆院総務委員会。15分の時間を頂き(時間無さ過ぎ…)質疑に立つ。冒頭、昨日の麻生総理の発言に関して抗議の意味を込めて取り上げ、鳩山総務大臣に見解を質した。医療崩壊の原因を現場の医師のせいにしても全く問題の解決に繋がらない。行政の責任についての感覚も見受けられない。相互のコミュニケーションを大事にすべき中にも関わらず、いたずらに不信を招くだけだ。全く残念な発言。

※関連:「誤解を招きやすい発言」鳩山総務相も首相に苦言(産経新聞)

(ブログ「麻生発言について衆院総務委員会で質疑」より)

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医療に関する「当たり前」感を駆逐するために

 東京都の妊婦死亡例についてこのブログで何回か取り上げている。その背景には勤務医の不足や医療費削減の問題等があるわけだが、さらにその根本には医療側と受診側の間のコミュニケーション・ギャップがあると常々思っていた。その点に関し、主に医療者の方に向けた提言を書く機会を頂いたので、次のエントリに掲載する。MRICという医療者向けメルマガに掲載され、村上龍氏が発行するJMMというメルマガに転載されたものだ。(ブログ「見つかりました!」より)

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医療と政治をつなぐメーリングリスト

 「医療事故調査委員会に反対してください!」という趣旨のメールを突然百通以上いただいたのは平成20年1月。一通一通のメールに込められたそれぞれの医師の方々の想いに打たれ、少しでも応えねばと思った。もちろん医療事故は起こらないに越したことはない。ただその一言で済まない背景があるのではないか。
 そう考え、有志の医師の方々とメーリングリストを作成して意見交換を行い、その中から国会での質疑や、自民党での医師の方々からのヒアリングを実現した。メーリングリストに参加されている医師の方々のブログ(『産科医療のこれから』僻地の産科医さん、『日々是よろずER診断』なんちゃって救急医さん)で、自分の活動を紹介する。
 これらの方々との出会いに感謝するとともに、これからも、黙々と社会を支える方々の想いを大事にしたい。

 医療安全調査委員会試案について質疑

 医療事故の真相究明は、現在は警察によるところが多い。ところが専門性が高い医療は一般の警察が取り扱うにはハードルが高い。また再発防止も考えなければならず、専門の第三者委員会の設置が必要だ。厚生労働省は「医療安全調査委員会」の設置を提言し、法案提出準備中だ。しかし、まださまざまな懸念の声があるのも事実である。

 橋本は、医療側、患者側、そして行政ニーズと、できるだけお互いに理解をし納得を得た制度にすべきだという観点から質疑を行った。

◎平成20年2月28日 予算委員会第五分科会 (第169回通常国会)

◎平成20年4月22日 決算行政監視委員会第四分科会(第169回通常国会)

救急医療の現場報告を実現

 救急医療も、産科や小児科とならび体制崩壊しつつある部門である。自民党のPTにおいて、現場の医師のナマの声をヒアリングすることを石崎岳座長に提案し実現させた。これも先のメーリングリストで発言者を募り、「なんちゃって救急医」さんはじめ3名の方にお越しいただき、貴重なお話をいただいた。結果として提言中、「病院勤務医を中心とする過酷な勤務状況」等が認識された。

 個別テーマに関する意見

 これら以外にも、さまざまなテーマについて意見交換や提言を行っている。