第201回国会 衆議院 厚生労働委員会 第20号 (令和2年8月19日(水))

小川委員

もう二月からずっとその大臣のもっともらしい答弁は聞き続けてきたんですが、結果がこうですからね。その前提で申し上げているわけですよ。広げようとしている努力は認めているんです。ただ、大幅な概念転換が必要でしょうと申し上げているわけです。  症状のある方と、地域限定、職種限定、それはいろいろあるでしょう。しかし、限定しようとしていることが、依然として広い意味でクラスターを追いかけているわけですから、それじゃ七割の市中感染に対してはどうも手だての打ちようがないですよねということを申し上げているわけです。  それで、ちょっと、悲しいかな、期待しているのは、最近、世田谷とか長崎とか、もう自治体と医師会が連携して、国がやらないから一生懸命自助努力でやっているじゃないですか。こういうことを抜本的に応援してもらわなきゃいけないわけです、国としては。というか、ドライブしてもらわなきゃいけない、牽引してもらわなきゃいけない。  今大臣、一日五万件だとおっしゃいましたが、ちなみに、参考までに、御存じだと思いますが、ニューヨーク、人口一千九百万人で一日七万件ですよ、ニューヨークだけで七百五十カ所。どんどん唾液にシフトしているんだそうですね、自分でとれるように。やはり医師が綿棒を突っ込むというのは無理ですよ、物理的に、数を広げるのは。  それから、療養施設も、大臣、限られた資源とおっしゃった。資源を限っているのは政府の無策じゃないですか、大臣が旗を振らないからじゃないですかということを申し上げているんですよ。  大方針の転換があれば、資源配分が大きく変わる力学が働き、そして、今必要となる市中感染を予防するための社会的検査を行う環境が整う、こういう順番で物事を考えるべきじゃないですかと申し上げているわけです。ということなんです。  今、ニューヨークだと、陽性率〇・八六%らしいですね。〇・八、一%を切っている。十万人中十人以上の感染があると、簡単にはニューヨークに入れない、そのぐらいの移動制限もかけている。そういうことで抑え込もうとしているわけです。  ちょっと早口になりますが、この間、世田谷、長崎も応援してほしい。これは、世田谷に至っては、寄附でやると言っているんですよ、こんな大事なことを。寄附金を集めてやると言っているんです。これは政府が全面的にバックアップしてくださいよ、十兆円の予備費で。切にお願いしたい。  それから、小笠原の定期船も、初めてだと思うんですね、私、社会的検査という意味では。船に乗る人を全員検査してくれと。どうも二割ぐらいの方は受けなかったようですが、初めてだと思います、検査が社会化されるという意味では。ああいう小さな実例を速やかに全国区に広げなきゃいけない、そこに大変な熱意を大臣は振るわなきゃいけないということだと思うんです。  これはもう、ごめんなさい、本当は五時間ぐらいちょっと質疑時間をいただきたいところなんですが、これはちょっと捨ておけないことなので聞きますよ。今、とにかくそういうことです。基準を勝手に緩め、しかも適用しない、一方で検査の拡大もしない。これじゃ、ずるずるずるずる無策のまま広がりますよ。  そういう状況の中で、橋本副大臣、自見政務官、先般のような報道がなされたことは極めて不謹慎、不適切ではありませんか。お二人はどういう関係にあるんですか。職員の士気にもかかわる。お二人は交際されているんですか。
 

橋本副大臣

個別の週刊誌の報道につきましては、お答えを差し控えます。  一方で、新型コロナウイルス関連対策につきまして政府を挙げて全力で取り組んでいる状況を踏まえ、十分に注意して行動し、引き続き全力で職務に当たるよう、大臣から御注意をいただいております。  改めて、新型コロナウイルス対策を始め厚生労働副大臣の職務に全力で取り組んでまいります。
 

自見大臣政務官

お答え申し上げます。  個別の週刊誌の報道については、お答えを差し控えさせていただきます。  一方で、新型コロナウイルス感染対策につきましては政府を挙げて全力で取り組んでいる状況を踏まえ、十分に注意して行動し、引き続き全力で職務に当たるよう、大臣からもお言葉をいただいたところでございます。  改めて、新型コロナウイルス感染対策を始め厚生労働大臣政務官の職務に誠心誠意、全力で取り組んでまいりたいと存じます。
 

小川委員

尾身先生、もうこれは聞くにたえない答弁ですので、どうぞ、きょうはもうこれ以上お聞きすることはありませんので、御退室いただいて結構です。  これは、お二人、個別の週刊誌報道についてだから答えないという答弁ですか。  事実について教えてください。  七月十七日、夜間九時から未明四時、参議院宿舎、自見政務官のお部屋だと思いますが、橋本副大臣、自見政務官のカードキーを使って部屋に訪ねた事実はありますか。
 

橋本副大臣

週刊誌の方の取材に対しまして、私は、ほかの参議院の先生のお部屋にお伺いをしたと申し上げております。
 

小川委員

自見政務官との結婚について聞かれて、神のみぞ知るというのはどういう意味ですか。
 

橋本副大臣

未来のことでございますから、私は何とも申し上げようがございません。そういう意味でございます。
 

小川委員

普通、交際していない方との結婚について聞かれて、神のみぞ知るとは答えませんからね。まあ、これ以上、当然言えるはずもないでしょうから。  ただ、ごまかした、隠し立てしたと、お二人の答弁。仲よくそろった答弁でしたね。これは、今のこのような御時世で、大臣からも注意を受けているんでしょう、お二人は。当然、御本人、お二人とも反省されていると思いますが、それで済みませんよ、今の状況では。けじめをつけられたらいかがですか、副大臣。
 

橋本副大臣

新型コロナウイルス関連対策につきまして政府を挙げて全力で取り組んでいる状況を踏まえ、十分に注意して行動し、引き続き全力で職務に当たるよう、大臣から御注意いただいておりますので、そのことを真摯に受けとめ、新型コロナウイルス対策を始め厚生労働副大臣の職務に全力で当たってまいりたいと考えております。
 
~中略~
 

宮本委員

今の答弁でいいんですか。橋本副大臣のところへ先日お話に行きましたけれども、ちゃんと支払っていなかったのがありましたよね。
 

橋本副大臣

せんだって、宮本先生に副大臣室にお運びをいただきまして、ツイッターの投稿等を示していただきながら、この件につきましてお話をいただきました。  その際にもお答えをいたしましたけれども、私どもの方で、超過勤務手当の支給については、その個々のケースについてはお答えを差し控えますけれども、やはりしっかりと実情に応じて適切に支払うようにということで、改めて私の方からも指示をいたしましたので、そのようにされているものと承知をしております。
 

宮本委員

実際はちゃんと払われていないというのが証拠つきで告発されているわけですから、先ほどの答弁はないと思いますよ、ちゃんと副大臣に答弁していただきましたけれども。  私は、前回も大臣にお願いしましたけれども、現実に支払われていなかったものがあるということで是正を今図っていただいているわけですけれども、やはり、予算を確保しないと、これからまた秋冬で大変な事態になったときに、厚労省の職員の長時間労働がまた更に発生する可能性があると思うんですよね。  ですから、私は、橋本副大臣には、予備費も含めてちゃんと確保するようにということを申し上げましたけれども、サービス残業が厚労省で発生しないように、ちゃんとやる、予算も確保する、その決意を述べていただけますか。
 

橋本副大臣

お話をいただきましたように、厚生労働省において本当に残業がたくさん出ているということは、これはもう紛れもなく事実でございます。それだけの業務量を職員は一生懸命こなしていただいているのでありまして、適切に残業代をお支払いをするということで今後臨んでまいりたいと思いますし、当然ながら、当初の計画よりも超勤の手当が必要になるということになっておりますから、そのことにつきましては、まずは省内で確保できるものからということになろうと思いますけれども、適切に予算を確保してしっかりお払いする、こうしたことで臨んでまいりたいと考えております。