第201回国会 参議院 厚生労働委員会 閉会後第2号 (令和2年8月20日(木))

石橋通宏君

立憲・国民.新緑風会・社民共同会派、立憲民主党の石橋通宏です。  我が会派の二人の委員に続きまして質問させていただきますが、まずは、前回、七月二日に閉中審査やらせていただいて、閉会してから二回目ということになります。  田村委員からも指摘がありました、残念ながらコロナの感染の拡大が続いております。そういう中で、厚生労働大臣先頭に厚生労働省を挙げて、本当に日夜、そしてまた夏休みもなく対応いただいていることにまず敬意を表したいというふうに思います。これからも長い残念ながら闘いになりつつありますので、引き続きの大臣先頭の御奮闘をまずお願いしておきたいと思います。  ただ、その中で、まず大変残念な週刊誌報道がありました。厚生労働省挙げての取組にも影響する今後の対応の話だと思いますので、まず事実関係を確認させてください。  橋本副大臣、御出席をいただいておりますが、確認です。週刊文春八月六日で伝えられた自見政務官との関係についての内容、事実関係、そして週刊誌報道、記事の指摘、これは事実なんでしょうか。
 

橋本副大臣

御指摘の週刊誌の報道はございましたけれども、その中身につきましてもう逐一、様々な内容含まれておりますけれども、お答えをすることは差し控えたいと存じます。  ただ一方で、新型コロナウイルス関連対策につきまして、今お話しいただきましたように政府を挙げて全力で取り組んでいる状況を踏まえ、十分注意して行動し、引き続き全力で職務に当たるよう大臣から注意をいただいたところでございます。  改めまして、新型コロナウイルス対策を始め厚生労働副大臣の職務に全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 

石橋通宏君

いや、副大臣、それじゃ通らないですね。後段のところが本当にそうなのかを前段のところでちゃんと積極的に、あの週刊誌報道は違うんだと、いや、これ言っていただかないと、今の後段は口だけの話ではないかという疑念を抱かれているわけです。ですから、前段のような答弁をされたら後段は信頼されませんよ。  だから、積極的に、週刊誌報道が違うのであれば違う反証をしていただいて違うことを証明し、この間も継続的にずっと、後段のところが実績、言ってやられていたんだと、それ証明してくださいよ。  昨日の厚生労働委員会、衆議院でも、我が党の小川淳也理事からの御指摘に答弁がありました。特に、我々も、七月十七日金曜日の夜、参議院の麹町宿舎、カードキーを使って入場された、これ副大臣認めておられます。ただ、他人の、同僚議員のカードだった。  これ、誰のカードなんですか。誰のカードであって、朝四時まで一体何をされていたのか、これ積極的に説明してください。副大臣、いかがですか。
 

橋本副大臣

その件につきましては、先ほど、先ほどじゃない、昨日も御質問いただきました。ほかの議員の方のお部屋に伺っておりましたということを、それは週刊文春の記事でも申し上げているとおりでございます。  なお、週刊誌の報道につきまして弁護士を通じて抗議をしているところでございまして、ただ、その内容につきましては、今後の展開にも障りますので控えさせていただきたいと思いますし、また、今御質問のどなたのところに行かれたのかということにつきましても、もうこれは私的事項でございますので、また相手のある話でございますので、お答えを差し控えます。
 

石橋通宏君

いや、これは参議院の宿舎の利用規則、規約、合意事項等々にも関わる話で、過去にも実はこういう事例があって問題になっているんです。なので、積極的に一体どなたの、あなたはあそこの住人ではありませんから、カードキーを使って入られたのか、いつも持っておられるのか、こういうことも含めてちゃんと我々参議院に対して責任持って報告していただかないと、違うなら違うと言っていただかないといけません。逃げられませんよ、それは。責任持ってやってください。  七月十七日、自見政務官、あなた、麹町宿舎に夜もおられましたか。
 

自見大臣政務官

おりました。
 

石橋通宏君

なぜこれ大事かというと、七月十七日、政務官はよく御存じのとおり、在京当番ですね、自見政務官。夜中だろうが明け方だろうが、何かあったらすぐに役所に駆け付けなければならない在京当番です。なので、あの週刊誌報道が事実であれば、在京当番のときに一緒に過ごしていたのではないかみたいな指摘があるから、副大臣、責任持ってそうではないことをやはり証明していただかないと。だから聞いているんです。公務に影響があったのではないか、そこが疑われているわけですよ。  副大臣、積極的にきちんと、そうではなかった事実を同僚議員の了解を得てちゃんと公表すべきではないですか、重ねて聞きます。
 

橋本副大臣

先ほど来お答えしておりますように、どなたの部屋に行っていたかということにつきまして、相手のあることでございますし、また私的事項でございますので、お答えを差し控えさせていただきます。
 

石橋通宏君

公務にも関わる話だから聞いているんです、副大臣。  もう一つ。今回、お二人の公用車の利用記録等々を資料として出していただきました。一つちょっと確認なんですが、三月に自主隔離から復帰をされて以降、橋本副大臣は五回、自見政務官は四回、公務で出張に行っておられます、現場視察等ですね。うち三回、お二人が一緒に公務出張に行っておられます。いや、私は一般論で言って、副大臣と政務官が一緒に視察に行く、よっぽどのことがないと過去ないことなのではないかと思いますが、これなぜ、このコロナ禍で幅広い業種、業態で影響があって、副大臣、政務官、四人が手分けをして現場の実態を視察をいただいて、問題把握していただいて対応いただかなきゃいけないのに、いや、お二人がそろって行かれ、検疫所、助成金センター、防衛省、何で二人一緒に行っているのかが分からないんです。  これ、副大臣、正当化できるんですか、これ。
 

橋本副大臣

まず、二人で出張したということでございますが、まず、御指摘のあった以前に、私たち、自見政務官と私は、ダイヤモンド・プリンセスにおきまして三週間にわたり、もちろんほかの、さっきここにいた正林当時の審議官、局長ほか厚生労働省のスタッフ、あるいはほかの支援チームの方々とともにその船内での対応に当たってまいりました。当然ながら、様々な状況の中でそれぞれ協力をしながら、あるいは分担をしながら共に任務に当たってまいりました。  そうした中で、三月に公務に、公務じゃない、それまでもテレワークしておりましたけれども、本省に復帰をいたしまして、そして、これからまさにダイヤモンド・プリンセスのような状況が日本国内にも起き得る、そうした危機感を共有する者としてそれぞれの対策に協力をしながら、また手分けをしながら当たってまいりました。  三か所出張に政務官に御同行をいただいております。例えば検疫所。これは、ダイヤモンド・プリンセスの船内の中、船内から海外の方々をチャーター便で送り出す、そうしたことがございました。そしてまた、その対応の中で、今後、海外の中から帰ってこられる方々に対してきちんと検疫を行う、またその現場でPCR検査を行う、これはふだんとは違うことでありますから、それを混乱なく行うことについてやっぱり困難があるのではないか、しっかり現場を見ていく必要がある、こうしたことについて共通の理解をしておりました。  そして、別々にわざわざ検疫所に行くとそれはそれぞれ現場の負担にもなりますので、また、共に行くことで、私たちが検疫で、現場で見たものをきちんと周りのスタッフに伝えていく、そして、それを実現をして、気が付いたことを実現をしていく、そうしたためにきちんと手分けをして、様々な人に協議をし、指示をし、そしてそれを実現をしていく、そうしたことのために二人で参った次第であります。  また、それは、先ほど御指摘をいただきました助成金センターの視察でありますとか、あるいは防衛省、これは、ダイヤモンド・プリンセスの中で共に仕事をさせていただきました。その中で、やはり防衛省の危機対応の様々な取組というものは私たち厚生労働省にはないノウハウをたくさん持っておられるということをそれぞれに感じたところでございまして、やはりこれからの厚生労働省の、今回の感染症の対策等々、今後も起こり得る、それを更にブラッシュアップするためには、そうしたことをしっかり学んで、そしてそれを厚生労働省の中でしっかり実現をしていく、そうした必要性を持って共にそれぞれ防衛省に行き、そして話を聞き、そしてそれぞれの担務の中あるいはコロナ対策全体としてそうしたことを生かしていく、そのために取り組むと、そうした思いを持って参ったものでございます。