第204回国会 衆議院 予算委員会 第3号 (令和3年1月26日)

橋本委員

自由民主党・無所属の会、橋本岳でございます。  令和二年度第三次補正予算案の締めくくり質疑として時間をいただきましたので、質問いたします。  まず、この補正予算案につきまして、これまでも議論が大変ありました、そして、対策はまさに焦眉の急になっております医療提供体制について例えば申し上げれば、新型コロナからの回復患者の転院の支援でありますとか、重点医療機関への医師、看護師等派遣への支援強化といった、患者を受け入れる病床への支援でありますとか、未就学児への対応をより評価する診療報酬の特例、医療機関、薬局の感染拡大防止等の支援といった、いろいろな必要な支援を盛り込んでいただいております。  もちろん、医療提供体制に限ることなく、様々な分野において様々な状況を想定をした形での予算案が組まれているということだと理解をしておりますので、速やかにこの第三次補正予算案を成立させ、そして、政府にはしっかり執行していただきたい、このように考えているところでございます。  ただ一方で、締めくくりなので、改めて全体像を眺めてみますと、三次にわたる補正によりまして、今年度の政府一般会計の総額というものは、当初の予算のときは百二兆六千五百八十億円、百兆円を超えたということで一つニュースになっていたわけでありますけれども、これが、年度が終わる前、三次補正後ということになってみますと、百七十五兆六千八百七十八億円ということでなっておりまして、一・七倍に膨らんだわけであります。例えば新規国債の発行というところを見てみますと、第三次補正後でありますけれども、百十二兆五千五百三十九億円の新規国債を今年度だけで発行するという予算になります。  御案内のとおり、新規国債発行というのは将来世代からの借金というものなのでありまして、そういう財政事情の中でいろいろな対策をしていっているということは、私たちは肝に銘じなければならない、自覚が必要なんだろうというふうに思うわけであります。  もちろん、これは、今年度の予算編成当初は、新型コロナウイルス感染症なんというものについて、特に、一昨年に編成をしますから、その時点ではまだそういうことについて認識はなかったという状況であった。ところが、予算を審議をしている頃から、まさにちょうど一年ぐらい前から、新型コロナウイルス感染症というものが問題だということになってきて、そして、そうした、更に感染がいろいろなことがあって拡大をしてしまっているという状況に的確に対応して、国民の生活の維持や感染拡大防止に必要な事業に対して必要な予算を組んだという結果なのだと思います。  ただ、例えば財務省さんの立場からすると、これまで一生懸命財政再建ということで取り組んでいただいてきた中で、これだけ事業を組んで予算を組んでいただいたというのは苦渋の決断という面もあったのではないかというふうに思うわけでございます。  この第三次補正予算の審議締めくくりに当たりまして、財務大臣にその辺りの、ここまで総額が拡大をしたということについての所感を是非お尋ねしたいと思います。
 

麻生国務大臣

御記憶かと思いますけれども、第二次安倍政権が発足いたしまして、私ども政権に復帰したあのときに、私どもの財政を見ました場合に、いわゆる予算の中に占めます借入金や公債金の総額、約四八%ぐらいだったと思います。早い話が、借金で半分食っていたというわけです。  これを断固減らさないかぬと思って、おかげさまで実額十三兆減ったと思いますけれども、新規公債十三兆減りましたけれども、三一%ぐらいまでの依存率まで下げられたと思っておりますが、今回、一挙にそれがどんと戻ることになっておりますのは甚だじくじたる思いが正直なところです。  しかし、この第三次補正予算で、これでまずはこの新型コロナ感染症の拡大というのを断固最小限の被害で乗り越えにゃいかぬという大目的がありますので、これをした上で、私どもは、その後、きちっとした形で、日本の経済が民需主導の未来、成長というものをきちんとやっていくようなものにしていかにゃならぬという施策も盛り込ませていただいておりますので。  足下の財政が当面悪化することは間違いありません。それを踏まえた上でどうするかということだと思いますが、私どもとしてはこういったような形になりましたけれども、御先祖様というか先輩方というべきかのおかげさまをもちまして、少なくとも、日本の国債を大量に発行する等々のことをやりましたけれども、為替が急激に円安に振れることもありませんでしたし、金利が暴騰することもありませんでしたし、そういったような形は、これまできちっとした我々が財政再建を目指す等々の姿勢というものを、国債市場、マーケットで信用を得続けられた結果なんだと思っておりますので。  いずれにいたしましても、こういったようなものをきちっとして、体制を立て直して、きちんと未来につなげていくというようなことをやっていきませんと、少子高齢化という、私どもにはもう避け難い、ちょっと国難と言えるべき大きな問題を抱えておりますので、こういった構造的な問題を抱えておりますから、私どもとしては、引き続ききちんとした体制を整えて、いわゆる、何というんですか、全体的で支えます社会保障政策というものを、全世代型で支えていくという形で、こういったものをきちっと未来へ残していくというようなものの基盤だけは失わないようにしていかねばならぬと思っております。
 

橋本委員

財務大臣からいろいろ苦衷を感じる答弁をいただきました。  実は、感染を抑制をしていく、社会を元に戻していくということが一番の財政にとっても対策だと思いますし、そういう意味でいうと、実は、財務省こそ最も感染拡大を抑えたい役所なんじゃないかというふうにも思うわけであります。まず、もちろんそこは大事なので、しっかり取り組んでいただきたいと思いますけれども、引き続きそうした姿勢というのは持っていかなければいかぬというふうに思っているところであります。  さて、それでは、どうやって感染を抑えるか。いろいろな議論がここ二日、それまで、前からありましたけれども、昨日、今日もありました。  ただ、例えば、施政方針演説で、感染症を一日も早く収束をさせるというその総理の決意というのは大変伝わってきたと思っていますが、一方で、例えば、では、基礎って何というと、小まめに手洗いをしましょう、手指消毒をしましょう、マスクも着けましょう、あるいは三密回避などなど、そうした、実は、誰でもできる、当たり前にできる感染対策をどれだけの人がきちんとやっていただけるかということが最も大切なんだと私は思っています。政府の立場からいえば、そのことを引き続き周知徹底をしていただきたいと思っているんです。  例えば、手指衛生もそうですし、マスクについても、昨日、今日ずっと眺めておりましたが、マスクを外すときはひもを是非持って外していただきたいんです。ここというのは決して清潔なところではありません。ただ、お水を召し上がるときに、やはりここをこうやって持って召し上がる方というのは何人か散見されまして、正しく飲んでおられるのは河野大臣だけだなと思いながら、実は、あっ、西村大臣もですか、ありがとうございます。  ただ、やはり注目が集まりますので、そういうところから注意というのはしていただきたいな、こう思うわけでございますし、そうしたことをやはりちゃんとみんながきちんと理解をしてやっていっていただく、その上で、例えば検査であったりワクチンであったり、様々な対策をしっかりやるということが大事なんだというふうに思うんです。  そういう意味で、今私が申し上げましたような、手指衛生をちゃんとやる、あるいはマスクをちゃんと着ける、その取扱いもちゃんとする、そうしたような基本的な感染対策が重要なんだということをしっかりおっしゃっていただきたいし、また、政府としてそれをしっかり周知をしていくんだ、これはもう当たり前のことですけれども、徹底してやり続けていくことが大事ですから、是非そのことをお願いしたいんですが、いかがでしょうか。
 

菅内閣総理大臣

足下の感染拡大を一日も早く収束をさせるために、緊急事態宣言などによる強力な対策を実施しているところであります。  感染対策の一番の基本は、国民の皆さん一人一人が、ふだんから手洗い、消毒、マスクの着用、三密の回避、こうしたことに御協力いただくことである、ここは忘れてはならないことだというふうに思います。こうした点については、専門家からも繰り返し提言をいただいております。また、私の記者会見でも繰り返しお願いをさせていただいています。  今議員から提案をいただきました、こうした、必ずやれる、常に気をつければできることを、まずは国民の皆さんに基本的な感染対策をしっかりやっていただけるようにこれからも広めていきたい、こういうふうに思います。